日本バングラデシュ協会 メール・マガジン(56号)2019年3月11日

日本バングラデシュ協会の皆様へ

■目次
1)『日バ協会メルマガ56号会長メッセージ
―在日本バングラデシュ婦人協会主催第2回バザーの開催―』
会長 堀口松城
2) 現地便り: 『日本発の民間企業のWFPとの事業連携
―ロヒンギャ難民とコックスバザール周辺のバングラデシュ農家の支援―』
グラミンユーグレナ 代表 佐竹右行
3)『バングラに学校建設30年、卒業生は数千人に
自宅売って費用工面も 夫婦の原動力は「笑顔」/兵庫・篠山市』
丹波新聞
4)『地方から見たバングラデシュの思い出』( 連載その2 )
監事 伊藤隆史
5)『早川崇は何故、バングラデシュに心血を注いだのか?』( 連載その3)
監事 早川 鎭
理事 太田清和
6)会員の受賞のお知らせ
7)イベント、講演会の案内
8)『事務連絡』

■1)『日バ協会メルマガ56号会長メッセージ
―在日本バングラデシュ婦人協会主催第2回バザーの開催―』
会長 堀口松城

去る2月17日、北赤羽の北区民センターにおいて「在日本バングラデシュ婦人協会」
(BWAJ)主催の第2回チャリティー・バザーが開催され、多数のバングラデシュの人々
で賑わいました。会員の婦人たちが夫々作ったバングラデシュの様々の食べ物、ノクシ
カタの生地や衣類や装飾品などが売られていましたが、ノクシカタ製品についてはこれ
迄余り見ることのなかった薄手の新しいタイプの布に、新たなデザインで、明るく、淡
い色彩の模様の入った作品が目につきました。また、これ迄余りに目にしたことがなか
った新しいデザインの装飾品、宝石類なども売られており、日本にいるとなかなか分か
り難い、最近のバングラデシュ工業の質的な発展ぶりを認識させるものであり、同時に、
バングラデシュにおける中産階級の発展とその購買力の高まりを改めて実感できるもの
でした。
かつて、外国人観光客用の高級なお土産を売るお店として知られた「アーロン」が、
バングラデシュの人々の購買力の向上の結果、いくらでも国内で売れるようになったの
で輸出をやめたとの話を初めて聞いたときは、直ぐに理解できなかったのですが、バン
グラデシュの人々の懸命な努力が、このような形で表れているのを知ることは嬉しいこ
とです。
このバングラデシュ婦人協会は、2007年、日本に住むバングラデシュの婦人たちが、
バングラデシュの農村地域の恵まれない女性たちを支援し、彼女たちの目に見える生活
向上を実現することを目的として設立された由であり、昨年のバザーの収益と会員個人
の寄付で、クリグラムの水害被災家族5軒の家を建て、約100名の水害被災者に暖かい衣
類を寄贈した由です。
後日、会長のスルタナさんに伺ったところでは、本年のバザーの売り上げは、昨年を
大幅に上回った由であり、今後の計画としては、農村地域の女性の生活改善のため、井
戸を作ったり、ミシンを贈ったり、さらに将来は職業訓練所も建てていきたいとのこと
でした。
午後3時半ぐらいから、来賓の挨拶が始まり、本協会の特別アドバイザーであるファ
ティマ大使から、本協会のこれまでの努力を評価しさらなる努力を求める旨のお話しが
ありましたが、出席者の大半を占める女性たちにとって、駐日大使が女性であることは
大きな力と誇りになっていることを容易に理解することができました。
今回のバザーは終始、女性だけで運営されており、きびきびと動くその姿を見ている
と、これら女性の配偶者とみられる男性達は、バザーの初めの荷物運びと、バザー後の
ゴミの片づけだけが担当であるとのやや自虐的な話しとの比較もあり、バングラデシュ
・コミュニティにおける「Women’s Power」の高まりをを、ひしひしと感じざるを得ま
せんでした。
ダッカ在勤時代、バングラデシュの女性は宗教の影響もあり、基本的に家の外には出
ないものであると聞き、実際に見聞きした経験からもその通りかと思っていたのですが、
おそらく、BWAJの女性が特別であるだけではなく、バングラデシュ社会の急速な発展と
変化が、バングラデシュの女性一般に大きな変革をもたらし始めているのではないかと
思った次第です。


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