■目次 1)『日本バングラデシュ協会メルマガ38号会長メッセージ

―阿波踊り日本バングラデシュ・プロジェクトについて―』会長:堀口松城

2)『ハティア島のこと』                      副会長:大橋正明

3)『現地だより』             会員:日本工営 ダッカ事務所 田中 俊光

4)講演会のお知らせ

5)『事務連絡』

 

■1)『日本バングラデシュ協会メルマガ38号会長メッセージ

―阿波踊り日本バングラデシュ・プロジェクトについて―』会長:堀口松城

2年前の今頃、日本側関係者の発意により14名のバングラデシュの舞踏団が阿波踊りに参加し、見事な阿波踊りとバングラデシュのキレのある舞踊を披露したことで、日バ両国の文化交流の新たな時代の到来を実感したことを本協会メルマガ14号でお伝えしました。

2年後の本年8月12日、今度はバングラデシュ政府の発意で、文化省から派遣された15名の舞踊団が阿波踊りに参加し、一昨年同様、日本側踊り子との阿波踊りの共演とともに、きらびやかな衣装が映える、動きの激しいバングラデシュ舞踊を踊り数千人もの観衆を沸かせました。

若いバングラデシュの踊り子たちの懸命な踊りを見て、関係者の一人は、これは1年前、7名のJICA専門家が犠牲となったテロ事件によっても、両国の友好関係はゆるぎないものであって欲しいとのメッセージではないかと述べていましたが、彼らの踊りに秘めたひたむきさは、そのような意見を裏付けているように見えました。同時に、2年前の阿波踊りとバングラデシュ舞踊団のコラボレーションの成功を見てその到来を感じた「日バ両国の文化交流新時代」を改めて感じた次第です。

今回の「阿波踊り日本バングラデシュ・プロジェクト」では、舞踊団の講演に先立ち、11日午後に鳴門市内で「ビジネス・フォーラム」が開催され、在京バングラデシュ大使館のファティマ大使や、日本バングラデシュ協会の数名の理事、バングラデシュ人投資コンサルタントを含む講師から、バングラデシュにおける鳴門市や徳島市などからの投資機会などについて講演がありました。

さらに、徳島大学の副学長、鳴門教育大学学長からも、それぞれの大学におけるバングラデシュからの学生、教師の受け入れに特別な配慮がなされており、さらなるバングラデシュ学生、教師を歓迎する旨のお話がありました。

フォーラム終了後、会場を埋め尽くした参加者の多数が諸講師に熱心な質問をしているのを見て、本フォーラムが経済分野だけでなく、文化分野においても、地元市民と鳴門市や徳島市などとバングラデシュの相互理解を高める上で大きな効果を収めたことが実感されました。

今回の「阿波踊り日本バングラデシュ本プロジェクト」の成功も、前回同様、鳴門市とバングラデシュに縫製工場を持つ「丸久」の平石社長が、ご家族全員、会社の社員相当数を動員し、地元企業やバングラデシュ関係者からの資金集め、バングラデシュ政府との事前打ち合わせ、地元新聞社への広報依頼、バングラデシュ舞踊団や関係者の受け入れの準備や実施など多大の努力を払われた結果でした。

私たち日本バングラデシュ協会からの参加者はいつも「バングラデシュ連」と行動を共にしていたので、その姿は見なかったのですが、地元紙によれば、今年の阿波踊りには、英国、ケニア、ポルトガル、ミャンマーなど18か国、地域の170人が参加したそうです。

同地元紙は、「ともに汗をかき、互いの文化を知ることが平和や国際交流への一歩になる」と書いていましたが、私もバングラデシュの舞踊団と一緒に、慣れない2拍子のステップを踏みながら2万歩を歩いた快い疲れの中で、言われてみればそうかもしれないと思えてきた次第です。

 

■2)『ハティア島のこと』                    副会長:大橋正明

バングラデシュの首都ダッカには、著名人の名前を付けた通りがいくつもある。空港に向かう幹線道路からボナニを通ってグルシャーンに至るのは、新生トルコの父の名前を冠したケマル・アタテュルク・アベニュー、いつも混雑しているショナルガオンホテルの脇の通りは、偉大な国民詩人のカジ・ノズルル・イスラム・アヴニュー、国会議事堂正前の大通りは、著名なジャーナリストのマニック・ミヤ・アベニューである。

そのバングラデシュで、日本人の名前を冠した道路がかつては存在していた。現在は日本赤十字社社長及び国際赤十字・赤新月社会長を務める、近衛忠輝氏の名前を冠したプリンス・コノエ・ロードが、ノアカリ県ハティア島にあったのである。

こんな辺鄙なところに彼の名前が残っているのは、1970年に30万人が死亡したサイクロンと翌71年の独立戦争の時、国際赤十字・赤新月社連盟と日本赤十字社の共同プログラムでこの島の人々の救援に当たったからである。チッタゴン港近くに日赤が建てた大きな倉庫があり、そこに備蓄された物資を、当時バングラデシュに長期滞在していた近衛氏と吹浦忠正氏が何度か届けたのだ。

私自身も、1990年から93年にかけて日本赤十字社と国際赤十字・赤新月社連盟のバングラデシュ駐在員だったとき、ハティア島を数十回訪問した。日本赤十字社が、主にNHK海外歳末助け合いの資金を使って、この島に十数棟のサイクロンシェルター(2階建てのコンクリート製の避難所)を建設したからだ。私の任務は、これらのシェルターを日常的に利用しての防災活動やメインテナンスを支援することだった。

今ではダッカを夕方に出発する大型客船が就航しているので、この島を比較的容易に訪れることが出来る。しかし当時は、陸路しかなかった。ダッカを四輪駆動車で早朝に出て、拡張工事と架橋工事のお陰で悪路状態が続くチッタゴン道路を走り、コミラを越えたところからノアカリ県に向かって南下。しかし岸辺の手前数キロは舗装されておらず、雨季だとリキシャも走らない泥道になる。ここを裸足で2時間ほど歩くと、午後三時頃にようやく小さな船着き場に着く。そこから極めて小さなフェリーに乗り込み、ハティア島に向かうのだが、干潮だと数時間待たされることになる。

その時も数時間待たされたために空腹になり、暗い船着き場に並んでいた小汚い食堂の一つで、ランプの灯を頼りに夕食を食べた。その時食したイリシュ・マーチ (汽水域に多いバングラデシュの国民魚Hilsha Fish)のカレーは、ダントツに美味かった。新鮮だったからだろう。

島にはきちんとした自動車はなく、バングラデシュ赤新月社のスタッフが運転するモーターバイクの後部に乗って、島内各地を回った。しかしバイクが泥でスリップしたり、道端に繋がれた牛の紐がバイクに引っかかって、道脇の田圃に倒れ込んだことが数回あった。

一番悲しい思い出は、1991年4月末にバングラデシュを襲ったサイクロンで、ハティア島を含む沿岸部で13万人が亡くなったことだ。その直後から、私は緊急救援に忙殺された。その際に現場で出会った人々の悲壮な表情は,今も忘れがたい。

日赤が引き上げた後のこの島は、BHNテレコム支援協議会のコミュニティラジオ局のプロジェクト地になったし、東京外国語大学の日下部先生の研究フィールドにもなっている。この辺鄙な島と日本との関係が、今後もどうにか続いてほしいと願うばかりだ。

 

■3)『現地だより』           会員:日本工営 ダッカ事務所 田中 俊光

弊社 日本工営株式会社 は、総合建設コンサルタント会社でインフラストラクチャー事業(以後、インフラ)に係るコンサルティングサービス(調査、設計、施工監理など)を提供しております。バングラデシュ国では、1967年(当時の東パキスタン国)カルナフリ水利発電計画案件を1号案件とし、以後、橋梁、灌漑、配電/送電、洪水/排水、経済特区(SEZ)など数々のインフラ案件を手掛け、今日時点では15案件(鉄道、港湾、洪水対策、空港、LNGなど)を実施中です。

私は、2014年4月に弊社ダッカ連絡事務所(バングラデシュ、パキスタン、ネパールの3カ国を管轄)を設立するとのことで、同年5月にダッカ連絡事務所駐在員として当地に赴任し、早3年4ヶ月が経過しました。昨年のテロ事件以降、安全対策のため行動が非常に制限される事となり、テロ事件以前と比べ暮らしにくい生活を余儀なくされておりますが、 その様な中でもこれまでの滞在期間に役に立つ(かも)情報がいくつかありましたので、会員の皆様と共有できればと思い以下に記載致します。既に御存知の方は御容赦下さい。

1: icon
大手通信会社のBanglalinkがiconというサービスを提供しています。これは日本の携帯電話契約の月額プラン契約のようなもので、1,500taka(+VAT)~いくつかプランがあります。プラン内容自体も魅力的ですが、プラン以外のメリットとして普段の生活に役立つ以下特典があります。
・Agoraスーパーマーケット20% Off、(1日1回、500takaディスカウント上限) ・Treats restaurant(Westin地上階のレストラン、ケーキ/パン等)50% Off(2,000taka/回、月4回)
・Skylounge利用(シャージャラル(ダッカ)国際空港のラウンジ)(月2回)等、その他にも多くの特典があります。関心ある方は以下のホームページを御確認ください。http://www.icongsm.com.bd/welcome.php

2: 航空会社、空港関連
2014年の駐在した当初は、タイ国際航空は1日1便でしたが今年に入り1日2便なり、シンガポール航空も1日1便が、週3日のみ1日2便に増便になっています。安全対策の一環で夜間のフライトは極力避けるようにしておりますが、選択肢が広がった事は嬉しい限りです。 シンガポール航空を利用しチャンギ国際空港で乗り継ぎを行う場合は、同空港内各種施設で使えるS$20相当のクーポンを受け取ることができます。詳細は下記URL参照下さい。
https://www.singaporeair.com/ja_JP/jp/plan-travel/privileges/changi-transit-programme/

また、タイ国際航空のダッカ~バンコク便のドリンクサービスでは、アサヒ缶ビール(数は少ないようです)がエコノミークラスでも提供されております。なお、スワンナプーム国際空港のシンガポール航空ラウンジ(コンコースD)ではアサヒの生ビールが提供されており、エバー航空ラウンジ(コンコースF)は常に空いており、シャワーを待たずに浴びる事が可能です。乗継便もいくつか楽しみがあるのですが、いつの日か日本-バングラデシュ間の直行便が飛んでくれるのではないかと期待しております。 3: ロボット掃除機(ブラーバ/ルンバ)

日本では部屋が狭く物が多かったためロボット掃除機を使う機会がありませんでしたが、ダッカのアパートは非常に広いため(3~/4ベッドルームが一般的)、我家ではロボット掃除機が活躍しております。また、ダッカは埃が多くすぐに床が汚れるため、床拭き用掃除機の”ブラーバ”にお世話になっています。雑巾をセットする必要は有りますが、ボタン一つ押せば勝手に掃除してくれるので大変重宝しております。
なお、最新のルンバ(床掃除機)の上位モデルは、
・自分で戻り、充電&再開(清掃途中でバッテリー残量が少なくなると、自動でホームベースに戻り充電)
・決まった時間に清掃スタート、清掃した場所をマップに表示、段差を感知して、 落下を自動的に回避等の素晴らしい機能があるようです。

4: ダッカ日本人会
バングラデシュにも日本人コミュニティーの一つとしてダッカ日本人会が存在します。ダッカ日本人会は、日本人及びその家族の相互の親睦を深め、その福利厚生の増進を目的とするものです。現在約350名程度の個人会員がおり、定期的な会報等の配信、クラブ活動(テロ事件以降自粛中)、春祭り(過去3年間は治安上の理由で中止)など、バングラデシュの地で居住する者同士が安心して心豊かな生活がおくれるように互いに助け合いつつ運営されています。 私も駐在当初より会員となり、会員間の繋がり、情報交換が出来、快適なバングラデシュ生活を送っております。御関心のある方は以下のホームページを参照下さい。
https://dhakanihonjinkai.jimdo.com/

最後に、弊社が携っているダッカメトロ、ダッカ空港拡張(第3ターミナル)、マタバリ石炭火力発電&深海港の大型案件は2020年以降に次々と完成予定です。日本の支援で整備されるそれらのインフラが、バングラデシュに対してどのような影響を与えるか、将来は第3ターミナルに到着しメトロで市内まで移動できる等を考えると、今後のバングラデシュの発展が非常に楽しみです。

 

■4)講演会のお知らせ
日本バングラデシュ協会 第20回行事のお知らせ

講演会: 「最新のバングラデシュ事情とキラリと光る日系企業」
講演者: ・JETRO 河野 敬 課長
(知的財産・イノベーション部 貿易制度課長・前ダッカ事務所長)
・合同会社 七海(ななみ)交易 竹内 僚 代表
(バングラデシュで唐辛子を栽培)
・(株)ボーダレス ジャパン 鈴木 雅剛 副社長
(バングラデシュで皮革製品を製造)

日時:  10月3日(火)18時30分開演
受付: 18:10-18:30

会場: 渋谷区 文化総合センター 大和田学習室1
住所:東京都渋谷区桜丘町23-21
電話: 03-3464-3251

アクセス: 渋谷駅から徒歩5-6分
https://www.shibu-cul.jp/

参加申込: 先着70名様

参加費: ・個人会員/法人会員:無料
(法人会員は複数名でのご参加も可能)

・非会員:  一般:¥1,000、学生:無料

参加登録: ご参加ご希望の方は、以下からのご登録をお願いします。
https://goo.gl/forms/HcndSI57oomcntz52

 

■5)『事務連絡』

会員情報変更届のお願い:

事務局では会員各位の連絡先等の最新版を常備する必要がありますので、皆様の住所変更、メールアドレスが変更されました場合はinfo@japan-bangladesh.org <mailto:info@japan-bangladesh.org> までお知らせ下さるようお願い致します。

年会費の送付先:
平成29年度年会費が未納の場合は、下記協会のゆうちょ口座へお振り込下さるようお願いします。
ゆうちょ口座からの振込
口座名称 一般社団法人 日本バングラデシュ協会
シヤ) ニホンバングラデシュキョウカイ
口座記号番号  00160-2-513606

本協会の活動などについてご意見等ありましたら、お知らせください。
また、メール・マガジンに載せたいご意見、情報、その他昔のバングラデシュ勤務時の思い出などお寄せ下さい。
宛先:info@japan-bangladesh.org
(約1500字。体裁上若干の修正あり得ることご了承下さい。)

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