日本バングラデシュ協会 メール・マガジン(63号) 2019年9月18日  1)『日バ協会メルマガ63号会長メッセージ 50周年、50周年そして100周年』 会長 大橋正明  2)『名誉会長就任の挨拶』 名誉会長 朝田照男 他

日本バングラデシュ協会の皆様へ

目次

1)『日バ協会メルマガ63号会長メッセージ 50周年、50周年そして100周年』

会長 大橋正明

2)『名誉会長就任の挨拶』                                                           名誉会長 朝田照男

3)現地便り 『国際エンゼル協会の活動(連載その2)』-国際エンゼル協会の沿革と活動-

  国際エンゼル協会代表理事 東村眞里子

4)会員便り 『25年間にわたりバングラデシュをみつめて (連載その2)』

-2019/2020年度バングラデシュ政府予算に関する考察-

在バングラデシュ日本国大使館 参事官 進藤康

5)イベント、講演会の案内

6)『事務連絡』

 

 

■1)巻頭言『50周年、50周年そして100周年』                会長 大橋正明

 1964年から56年ぶり、オリンピック・パラリンピックが来年夏に東京を中心に開催される。前回大会の時、他の多くの家庭と同様に我が家も観戦のために初めてテレビを購入した。当時住んでいた青山の都営アパートの屋上からは、聖火台に火が灯されるのが見え、かつ競技場の歓声が良く聞こえたので、さらに興奮した。またその数年前から、神宮外苑や青山通りなどでは道路の大規模な拡幅や競技場建設などの大工事が続き、何人かの級友の家は立ち退きの補償金で立派なビルに生まれ変わった。小学5年生の少年だった私にとって、前回の大会は極めて大きなイベントで、あれ以降、東京はすっかり近代的になった気がする。

 その東京オリンピックから7年後の1971年、私たちが大切にしているバングラデシュは、厳しい弾圧と苦しい戦いを経て独立を達成した。そのことは、多くのバングラデシュの人たちにとって、極めて大きな環境変化をもたらしたことだろう。その独立から50年という節目が、今から2年後の2021年にやってくる。日本バングラデシュ協会としても、このことをバングラデシュの人たちと共に心から祝いたいと考えている。どんな50周年行事をなすべきか、関係機関からの助言を受けながら考え始めなければならない。

 それに続く2022年も、私たちにとっては極めて重要だ。というのは、日本政府が米国などに先駆けて1972年にバングラデシュの独立を承認し、外交関係を確立したからだ。この素早い動きが今日の日バ関係の強固な礎となっており、両国関係はその土台の上に一途に発展し続けているからだ。この50周年も、協会としてお祝いしたいと考えている。

 私事で恐縮だが、私が深く関わるシャプラニール=市民による海外協力の会も1972年に創設50周年を迎える。戦火で荒廃したバングラデシュの農村の復興を手伝うために、1972年という混乱期の4か月間、50名の日本の若者がキリスト教団体によって派遣されたことがきっかけで、シャプラニールは生まれた。

 また、バングラデシュの人たちにとっては大事な100周年があることを付け加えておきたい。 バングラデシュ建国の父、シェーク・ムジブル・ ラーマンの生誕100周年が来年の東京オリンピック・パラリンピックと同じ2020年である。1920年3月17日生まれの彼の数奇な半生については、本会の前理事、渡辺一弘氏が見事に翻訳した半生記「バングラデシュ建国の父 シェーク・ムジブル・ロホマン回想録 (原書名The Unfinished Memoirs)代りに(明石書店、2015年)が大変詳しい。ぜひこの分厚い本に目を通し、バングラデシュへの理解を深めて頂きたいと願っている。

 こうした極めて重要な節目の時期を迎えるにあたり、日本・バングラデシュ両国の大使が交替される。この9月に泉裕泰大使が帰朝され、10月には伊藤直樹シカゴ総領事が後任の大使として赴任される。また遠からずファティマ大使が離任されると伺っている。日本バングラデシュ協会としては、温かく歓送迎の場を持ちたいと考えている。

 そしてこれら周年行事を控えていることもあり、協会としては組織としての更なる充実が求められている。 その一環として本協会では、大局的な見地から会長の諮問に応え又は会長に対し意見して戴く名誉会長のポジションを新設した。 7月26日、堀口前会長と共に丸紅株式会社に伺い、朝田照男常任顧問(元会長・社長)に初代名誉会長へのご就任お願し、快くお引受け頂くことが出来、創設五周年を迎えた本会の体制は大いに充実したと考えている。

 名誉会長ご自身から本メルマガに寄せてくださったご挨拶文を皆様にご紹介する。
(聖心女子大学教授、シャプラニール=市民による海外協力の会監事、国際協力NGOセンター〔JANIC〕理事)

 

■2)『名誉会長就任の挨拶』                     名誉会長 朝田照男

 7月の理事会でご承認を頂き、この度日本バングラデシュ協会名誉会長に就任致しました、丸紅の朝田と申します。このような大役を拝命し、大変光栄に思います。

私が会長、社長を務めておりました丸紅株式会社は、1953年にチッタゴンに事務所を開設して以来、65年以上にわたり様々なビジネスを通じバングラデシュとの関係を育んで参りました。私自身は2014年9月の安倍首相のダッカ訪問に同行、翌2015年4月から現在に至るまで、日本・バングラデシュ経済委員会委員長として両国の経済関係強化に尽力して参りました。

今年は5月にハシナ首相が来日、7月には私が日本側民間の代表を務めた第4回日本・バングラデシュ官民合同経済対話がダッカにて開催、また同月、河野外務大臣がバングラデシュを訪問される等、近年両国首脳を含む往来は活発化しており、成長著しい親日国・バングラデシュとの経済・人的交流は益々勢いを増していると感じております。

改めて緊褌一番、日本バングラデシュ協会名誉会長という大役を全うすべく、協会会員の皆様方の御支援・御協力を頂きつつ、バングラデシュと日本両国の更なる友好関係の発展に貢献して参りたい所存です。

どうぞ宜しくお願い致します。

以 上

 

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