第42回行事 2022年3月21日講演会報告
「タゴールソングの世界」 ~バングラデシュの国歌を歌いましょう~
講師 奥田由香 東京外国語大学非常勤講師 タゴールの樹主宰
第42回文化講演会は2023年3月21日に「タゴールソングの世界」~バングラデシュの国歌を歌いましょう~と題して東京外国語大学非常勤講師・タゴールの樹主宰の奥田由香さんにお話を伺いました。
バングラデシュの国歌「アマル・シュナル・バングラ」(我が黄金のベンガル)は、詩聖タゴールによって書かれました。しかし、国歌として書かれたわけではありません。1971年バングラデシュが独立した際に、故郷を讃える魂の響きはこれしかない!とベンガルの民が選び抜いた歌です。
本講演では、日本人の私たちにとってもどこか懐かしく愛おしさを感じる歌を通じてベンガルの原風景を感じました。後半は実際に弦楽器の旋律に合わせて国歌の練習を行、バングラデシュと日本の心の交流のひとときを過ごしました。
当日はアーメド駐日大使も同席頂き充実した講演会を催すことが出来ました。
講師のプロフィール
タゴールソングの歌い手でベンガル語の講師。タゴール詩集「ギタンジャリ」を原語で味わいたいという願いから、1985年タゴールソングの学園シャンタニケタンに留学。タゴールソング、インド音楽美学を専攻しヴィシュバ・バラティ大学・大学院修了。帰国後、ベンガル語通訳・翻訳業務に携わり、東京外国語大学、官公庁などでベンガル語指導にあたる。
主宰する会「タゴールの樹」では、QOL(豊に生きる道)に基づき、タゴールの歌や詩のワークショップ、コンサート、ベンガル語レッスンなどを実施。